春高と青春と、あとひとつ…

春高スポルたんやき用

部活は、青春である。勝負の後に無償の涙を流せる。

部活は教育でもある。大人になるためのモラトリアムの時期に、健全な精神を培い、

健全な挫折を経験することで心が豊かになる。

3年間必死に朝も夜も休みも部活に打ち込み、1試合に掛ける。

何という経験だろう。いまの自分にそんな激しい熱量をもった事象はない。

真剣に打ちこんできた高校生全てに、全国切符を渡してあげたいと思う。

勝者は、ほんのわずかだが、経験が勝っていた。

敗者は、チャンピオンに伍して戦える術を磨いたが、上回る術は残念ながら持てなかった。

全国大会行きをかけた春高バレー宮城県大会男子決勝、優勝した仙台商業と東北の一戦は、そんな試合だった。

5セットマッチのファイナルセットまでもつれ、デュースの末決着がついた。

去年男子の覇者となった仙台商業は、大事な場面でも決して動じない勝者のメンタリティを備えていた。

かつて全国制覇も成し遂げた名門東北は、台頭勢力との戦いの傾向と対策は十分練ってきた。が、

並走はできても前に抜ける、ほんのわずかな運と力が足りなかった。

3年生にとっては最後の大会、春高。

試合後、最上級生たちは、一瞬にして大人びた表情になっていた。